各部名称と機能

掘削機械及び適用範囲

GSB工法における拡底掘削機は、あらゆる全周回転掘削機に対応する事ができ、軸部径+200mmから1000mmの拡底径を、拡底施工径の範囲とする。
拡底掘削を行うGSBバケットは、株式会社筑豊製作所を製造元とし、その仕様は、株式会社コトブキ産業の監修によるものとする。
その名称と機能は表-1の通りとする。

表-1 各部名称と機能

@全景
φ1500(軸部径)

@全景
φ2000(軸部径)

AGSBアーム
アーム先端には傾斜角12度に設定した7個の超硬ビットが配置され、油圧シリンダーで伸縮し拡底掘削を行う。また、支持地盤の硬度によっては一山と二山にしたビットを使い分けることができる。

B集土ブレード
GSBアームの伸縮動作に連動し、拡底部の掘削土を中央部に集める。先端は、GSBアームの掘削爪と連動している。

Cグリッパー
4ヶ所設置されており、グリッパーを均等に張り出すことにより、GSBバケットをケーシング中央部に固定する。

DGSBアーム伸縮操作装置
地上にて操作を行う。
右のレバーはホースリール用、中央のレバーはグリッパー用、左のレバーはアーム用である。
グリッパーの張り出しについては抵抗値を参考にする。

EGSBアーム伸縮量表示装置
GSBアームの伸縮量をcm単位で表示する。
レバーを前に押すとアームが伸張し、その数値がcm単位で表示される。レバーを手前に引くとアームが縮小し、そのときの数値もcm単位で表示される。

F油圧ホースリール
油圧ホースの作業は、電動リールで行う。掘削長がGL-15.0mを超える場合は容量の大きいもので対応することができる。

φ1600グリッパー

φ1800グリッパー(上部・下部)

φ2000グリッパー(上部・下部)

Gグリッパー
各軸部径に合わせて、グリッパーを取り付ける。φ1800とφ2000の軸部径に対しては、下部にもグリッパーを取り付けGSBバケットがケーシング内で踊らない機構としている。

φ1600アーム用スペーサー

φ1800アーム用スペーサー

φ2000アーム用スペーサー

Hスペーサー(アーム用)
各軸部径に合わせて、スペーサーを取り付ける。